「焦がしバターのメロンパン」が箱根ベーカリーとロート製薬のコラボレーションで開発、販売されています。
販売している店舗の幟(のぼり)がこちら,目を惹きます。

「機能性表示食品」という、いわゆる「トクホ(特保)」の類似制度として消費者庁が管轄するもので、いってみれば国が認めた「健康食品」として解釈しています。
トクホの場合その信憑性や責任は国にあるのでやや審査も厳しいのですが、「機能性表示食品」は企業側のみにその責任があることから、審査はなく申請費用も比較的かからず、企業側が取得しやすい制度と言えると思います。
機能性表示食品についてはこちらの記事を参考にどうぞ↓↓
https://niimioralcare.wordpress.com/2017/04/10/「脂肪と糖の-吸収抑える-魔法のチョコ?」/
このメロンパンの機能性表示食品としての重要な成分はMETAP®︎であり、食後の中性脂肪の上昇を抑えらる効果あるそうです。
「グロビンペプチド(METAP(R))」とは…中性脂肪の上昇を抑えるはたらきがあることが分かっている、バリン-バリン-チロシン-プロリン(VVYP)のテトラペプチドを含んだペプチド混合物 時事メディカル記事よりhttps://medical.jiji.com/prtimes/118478
「焦がしバターをたっぷり使っておいて、中性脂肪の吸収を抑えるって」と、思わずツッコミを入れてしまいたくなるのは僕だけでしょうか?笑
「トクホ」や「機能性表示食品」というのは、このように一つの成分だけに注目して、その食品全体を見ていない場合多く、本当に効果があるのか?それを手にする消費者のことを考えているのか?と疑問に思えてしまう商品があまりにも多いです。
「トクホ」や「機能性表示食品」のような一定の条件を満たせば食品の機能を表示できる「保健機能食品制度」自体に大きな問題があるのだと思います。
さて、このメロンパンを購入して実食してみました。
「焦がしバターメロンパン」
熱量434kcal タンパク質6.2g 脂質21.3g 炭水化物54.4g 食塩相当量0.65g
原材料名 小麦粉(国内製造)、バター、全卵、砂糖、パン酵母、食塩、グロビンペプチド、食用油、植物油脂/ベーキングパウダー、乳化剤、香料、ビタミンC、(一部に小麦・卵、乳製分を含む)
成分表をみる限り、普通のメロンパンです。
一般的なメロンパンの糖類の量はこちらの「日本食品標準成分表2020年版(八訂)炭水化物成分表編」参考にしています。https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
そしてその味は…「普通のメロンパンと同じく美味しい」袋に「機能性表示食品」と書いてなければ砂糖と油脂をたっぷり使った、ただの美味しいメロンパンです。
お値段はなんと! 価格390円(税込)※東名高速海老名SA店のみ430円(税込)
これは超高級メロンパンですね。
販売場所 箱根ベーカリー 風祭店、小田原店、三島店、川崎アゼリア店、自社ECサイト 東名高速 海老名SA店(上り)
販売場所は限られてますが、気になる方ぜひ一度食べてみてください!
健康のために食べるものではありませんが、バターの風味が効いてて美味しいですよ笑。
実は以前に、国内で販売されているパンには砂糖が多いブログで取り上げましたが、中でもメロンパンはひときわ砂糖が多いです。「日本のパンには砂糖が多い展」のお知らせブログ
参考までに、一般的なメロンパン一個には20.7g、スティックシュガー6.9本分の砂糖(糖類)が入ってます。

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