
4/16(土)は「以心塾」の代表をされている山田翔先生にお招きいただき、お砂糖講座を行いました。
参加されたの10名程度の方々は歯科関係者を中心とした医療系の他職種です。歯科の分野だけでは解決できない問題は沢山あります。他職種で連携し合い、本気で問題を解決しようと、それを実践実行され続けている素晴らしい勉強会だと思います。
勝手ながら…山田翔先生、以心塾のメンバーの皆様の根底には歯やお口のことを通じて「皆さんの健康で楽しい生活も支えになりたい」というような思いを感じ、お砂糖博士®︎の活動と共通していると思っておりまして、今回の企画もとても楽しみにしていました。
以心塾についてはこちら↓ たけのやま歯科さんのブログ
https://www.takenoyama-dc.jp/news/32/
さて今回のテーマは「保育園における“おやつ”について」です。
全国の歯科医院でよくある事だと思いますが、歯科の診療で、子どものむし歯ができてしまったお母さんに心当たりを聞くと、「保育園で甘いおやつを食べる機会が多いため、子供が甘いお菓子の味を覚えてしまう」声を耳にする事があります。
以心塾では「歯科医院から、保育園に向けておやつの取り方をアドバイス」できればという試みをされています。まずはそのアドバイスする際の指針のようなものを出そうとしているわけです。
お砂糖博士®︎として、指針作りの参考になるような情報が出せればと思いお話をしてきました。
今回のお砂糖講座の内容は3本立てです。
①日本人は本当に砂糖を摂りすぎているのか?そもそも控える必要があるのか?
A.砂糖、異性化糖、加糖調整品を合わせると、まだまだ多いので控える必要がある。(砂糖だけを見ると摂取量は減っているように見えるが、異性化糖と加糖調整品を合算するとそうではないという話)
②具体的にどのような食品(おやつ)に気をつけるのか?
A.ズバリ加工食品(ジュース、菓子、パン)を食べ過ぎない。
③そもそも“おやつ”とは?
農業など体を使う一次産業の仕事の人が、長時間の肉体労働に耐えるために食べていた食事のこと。決して甘いものではなく、昼食時の残り(ご飯・味噌汁)や、芋・とうもろこしなど腹持ちの良いもの。
一方現代では、三次産業(サービス業)が増え、おやつ(間食)はお腹を満たすよりも気分転換の要素が強まり、砂糖を多く含むジュースやチョコレートなどの加工食品の需要が伸びている。
というような時代による“おやつ”の存在自体の変化もお話ししました。
子どものおやつは「嗜好品」ではなく、お腹を満たす「食事」だと、認識を変える必要があるとお砂糖博士®︎は思っています。
しかし保育園の環境(人員の限界)や社会の安全性要求などもあり、手づくりのおにぎりやとうもろこしなど、というわけにもいかない現実的な問題が1番のネックとなっております。
歯科からの発信で保育園の現場が混乱する事がないように、喜んで受け入れてもらえるような、現実的な提案が何かできないかと、最後の20分くらいで皆さんとディスカッションをしました。
結論は出ませんでしたが、2、3のアイディアが少々、何かヒントになればいいと思います。
また今後も機会があれば以心塾の皆様と一緒に何か提案できたらと思いています。